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グッバイ、レーニン!‐ヴォルガング・ベッカー

 

 

 こんにちわ。気温がなかなか安定せず、少し体調を崩し気味です。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

 昨日の晩は、グッバイ、レーニン!という映画を観ていました。2003年公開のドイツ映画でこれまたストーリーや結末をすっかり忘れていたので観直すことに。

 

 舞台はベルリンの壁崩壊の時のある家族のお話。ドイツは社会主義が資本主義に飲み込まれていく混乱した時代の中、ベルリンの壁崩壊前に主人公の母親が心臓発作で倒れてしまいます。母親は生粋の社会主義信者で、主人公は母親が昏睡状態から目を覚ました時に、ベルリンの壁は既に崩壊していたのですが、家族の協力を得つつドイツには何も起きていない優しい嘘を細工していきます。

 

 主人公はテレビ修理の仕事に就いているのですが、そこで知り合った友人とあたかも社会主義が残っているようなニュースを作ったり、ごみを漁り西ドイツの瓶を煮沸してラベルを張り替え、ピクルスを用意したりと、母にショックを与えないように努めます。

 

 しかし、ある日家で主人公がうたた寝をしている間に母が起き上がり、外へ散歩に出てしまします。そこには資本主義を象徴する世界。なによりも社会主義の象徴であったレーニン大統領の銅像が運ばれているのです。

 そこで主人公は友人に頼み、つじつまが合うように西ドイツの難民を受け入れることになったとまた嘘のニュースを作ります。

 

 母は難民を受け入れる民に森の小屋を提供し、家族で森の小屋へ向かいます。そこで母と父の話をします。父は幾度か母に手紙を送っていたこと、母は亡命をすることが怖かったこと。

 そして母の容態は急変します。主人公は父に会いに行き、母に会ってほしいと頼みます。まだベルリンの壁が崩壊したことを彼女が知らないことを父に伝えましたが、これを機に自分が作り出した嘘の中でも東西統一させることを決意します。

 

 あらすじは上記の通りです。社会という大きな枠の中で個としてのひとつの家族のお話。歴史的な背景はあるものの、家族愛をメインとしたテーマに描かれております。ちょっとした一瞬のカットがすごい洒落てたり、音楽がいいなと思ったらアメリの人だったんですね。

 文面に起こすと真面目で少し固いのかなと感じるかもしれませんが、結果母は他界するのですが、涙必須という訳でもないし、非常にテンポよくお話が進んでいきます。

 

 アマゾンプライムで48時間400円くらいでした。ブログを書くにあたって2回観るのでまぁ安いかなと思っています。当時の思い出としては、グッバイ、レーニン!のパンフレットが可愛くてつい買ってしまいました。紙袋に入ってたような記憶があります。ベルリンの壁をテーマにしたドイツ映画という記憶しか残ってませんが、一緒に観に行った人ってゆうのは覚えているものですね。小学校が同じだった蘭ちゃん、さおぴー、まやという女の子4人で観に行きました。あの時私はどういう感想を言ったのでしょうか。優しい嘘はあってもいいかどうか考えていたかもしれません。

 

 そこらへんは今もたまに考えることあります。嘘をつきとおすことも愛情だと思いますし、本当のことを言うのも愛だと思います。真実を告げることはとても勇気がいることですし、嘘を嘘でカバーすると倍以上の嘘が必要になります。ただ私は自分が誠実で在りたいが為に、自己中心的ですが自分の好きな人にはなるべく嘘をつかないようになりました。これは自分がそうされたいという願望もあります。

 

 これから変わることはあるのでしょうか。

 それでは、今日のところはこの辺で失礼いたします。