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隣の影-ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン ※ネタバレあり

 

「暑いからホラー映画でも観ない?」

友人に誘われ、仕事帰りに渋谷ユーロスペースへ。

ホラーというよりサスペンス映画でした。アイスランドの映画、隣の影。

 

ネタバレも含むあらすじをご紹介します。

 2つの家庭のご近所トラブルのお話。ストーリーはある家庭の次男の離婚騒動から始まります。妻子持ちのこの男は元カノとのハメ撮り映像を観ながら自宅で自慰行為をするのですが、その元カノは妻の知り合い。激怒した妻は夫を追い出します。

 実家に帰るわけなのですが、実家の長男は失踪もしくはその後自殺した経緯があり、家庭の歯車は少し狂っている状況。

 その家庭の庭にある大きな木が隣人のトラブルの元になります。その木が隣人の日光浴の影になるのです。庭の木を伐りたい隣人夫婦。

 そこに悪意を感じた母親は、隣人が嫌がらせをしていると感じ始めます。

 少しづつ、あぁこの母親ヤバいなって思うシーンがあるんですが、例えばいなくなった長男の誕生日を祝うためにラム肉をやいて独りで歌いだしたりとか…隣人の鉢植えにお尻丸出しの小人の人形おいたり…うわぁってなりました。

 そんな母親がある日飼い猫が帰ってこなくなり、隣人が殺したと言い始めます。

 

 そこで母親がとった行動は、隣人の飼っているドーベルマンを剥製にするんです。

 

 最初シーンとしてというか私の考えとしては犬も殺処分にするのかなぁくらいだったのですが、剥製にするってめちゃくちゃ胸糞悪くないですか。その剥製を隣人の玄関の前に置いておくんです。

 それを観た隣人は嫁が失神し、夫が怒鳴り込みに来ます。しらを切る母親。状況が理解できない父親。

 

 隣人が何か仕返しをしにくるかもと次男は庭でテントを張って寝泊まりします。

 そこには監視カメラも付けていたのですが、その監視カメラを銃で撃つシーン。

 その後、木をチェーンソーで伐る隣人の夫のシーンに切り替わります。

 

 そして、木が倒れテントに寝ていた次男は木の下敷きになります。救急車で運ばれる次男。戸惑い、右往左往する父親。

 その感情が次第に怒りに変わった時、父親は隣人の家に乗り込みます。そして隣人の夫と取っ組み合いになり、最終的に殺し合います。

 

 家族を失った母親が窓を観ながら煙草をふかしていると、窓からは飼っていた猫がに庭を通ります。

 

 そんなはなし。めちゃめちゃシリアスっぽく描いてるんですが、なんとなくシュールというかコメディ要素が含んでる気がしますね、文字に起こすとなおさら…

結局は人間模様を描きたかったんだろうなぁって思います。空気感はお洒落ですが、胸糞は悪いです。

 

 

 久しぶりのブログ更新となりました。映画館やっぱり好きです。

 単館映画のレイトショーとかめちゃめちゃわくわくするんですよね。

 久しぶりに行ったけど、映画館はもっと大人の嗜みや社交場に転換するべきではないかと感じました。お酒を提供したり、煙草が吸えたり、ソファ席があったり。客層を限定するのも商業価値あると思うんですよね。もう映画館で映画を観ようなんて若年層には通用してこなくなると思うので、アラサーアラフォーアラフィフ辺りに絞っていいと思うんです。そんなことを感じながら久しぶりに映画を観た!って気になりました。

 DVDとかにならない気がするので、気になる方はユーロスペース